冷めていた僕が、息子の卒園式で教わった大切なこと

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「卒業式なんて、親を喜ばせるための行事だよね」

これまでの人生、僕はそんな風に少し冷めた視線で式典を眺めるタイプでした。友だちとの別れを惜しんで泣いている同級生を見ても、「会いたきゃ後で会えばいいじゃん」なんて、心の中でこっそり毒づいていたくらいです。正直、さっさと終わってほしいな……なんて思っていました。

ところが先日、息子の卒園式に出席した僕は、予想もしなかった感情に包まれることになりました。それは感動というよりも、一人の人間としての息子への「リスペクト」に近いものでした。

1. 似通っていく、子どもたちの「将来の夢」

式の中で、子どもたちが一人ずつ壇上に上がり、将来の夢を発表する時間がありました。
「警察官になりたいです!」「パティシエになりたい!」「マラソン選手!」「お金を作る人!」……。

みんな一生懸命で、微笑ましい光景です。ただ、見ているとあることに気づきました。同じグループの子たちが、驚くほど似たような夢や、同じ言葉選びで発表を続けていたんです。

きっと、大好きな保育園でお友だちと毎日過ごすなかで、「あの子が言うなら、それが正解なんだ」と自然に影響を与え合ってきたのでしょう。それは集団生活の中で社会性を身につけている証拠でもありますが、同時に、周りの空気に自分の色をなじませていく瞬間を見ているようでもありました。

周りに流されず、自分の「好き」を言葉にした瞬間

そんな空気の中、僕の息子が口にしたのは「電車を運転する人になりたいです!」という、真っ直ぐな言葉でした。

「電車の運転士」という夢自体は、子どもらしくて定番かもしれません。でも、周りのお友だちの多くが特定の流行や「王道の夢」に流されていく中で、彼は自分の内側にある「これが好き!」という気持ちを、しっかりと自分の足で踏み締めて放っていました。

一見、普通のことのようですが、周りのムードに飲み込まれずに自分の意見を堂々と言い切る。その「自分軸」の強さに、僕は心の底からハッとさせられたんです。

3. 「自分」を持てなかった僕と、息子の成長

実は、僕自身が子どもの頃は、自分の意見をはっきりと言えるタイプではありませんでした。いつも周りの顔色をうかがって、目立たないように、みんなと同じでいようとしていたんです。

だからこそ、大勢の前で「自分はこうしたい」と胸を張って言える息子の姿が、たまらなく眩しく見えました。自分にはできなかったことを、この小さな体でやってのけている。その成長が、親として、一人の人間として、本当に、本当にお父さんはうれしかった。

夢の内容が何であっても構いません。大切なのは、周りの意見を柔軟に取り入れつつも、最後は「自分の価値観」で未来を描けたという事実。そのプロセスこそが、一人の人間としての自立を感じさせてくれました。

4. 親ができる唯一のこと:彼の「軸」を見守ること

これから小学生になれば、学業に注力する日々が始まる。「どれだけ周りの知識を正確に吸収できるか」を評価され続ける生活です。そんな毎日を送っていると、つい「人生にはたった一つの正解がある」と思い込んでしまうこともあるかもしれない。

でも、人生に正解なんてない。人生は、楽しんだもん勝ち!!
学業だって、自分の「やりたいこと」を実現するための、最高の「武器(手段)」にすぎないんだ。

そんな当たり前で、一番大切なことを思い出させてくれた卒園式でした。
「さっさと終わればいい」なんて思っていた自分を恥じると同時に、息子には感謝しかありません。

息子よ!大事なことを思い出させてくれて、ありがとう。

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